
Halukiyaが厳選したハチミツは実力の高いハチミツです。
そのハチミツについて学んだこと、どのように健康に寄与するのかを科学的な視点でお伝えいたします。
[歴史]
・ハチミツはメディシナル・ハニー(治療目的のハチミツ)であります。
・ハチミツは8000年前の石器時代から使用されている。古代エジプト、アッシリア、中国、ギリシャ、ローマ帝国、傷や腸の病気に使われていました。
・エジプトでは、ミイラの防腐処理にも使われていました。
・ギリシャでは、疲労にハチミツ水を使用。ヒポクラテスは発熱に対してハニー水やハニービネガーを利用していた。頭髪の脱毛、傷の処置、便秘、風邪症状、目の病気、皮膚の感染予防や治療にもハチミツを使用していました。
・イスラム教では聖書にハチミツの効用が書かれています。下痢に対してハチミツを使用。
・キリスト教の聖書にもハチミツの効用が記載。
・インドのアーユルベーダでは、風邪、虫歯や歯周炎、不眠、皮膚病、不整脈、貧血、視力改善などに使用していました。
[栄養]
・ハチミツは糖質がリッチです。炭水化物の単糖類である果糖(フルクトース)とブドウ糖(グルコース)が主な構成成分です。糖質以外には、水分、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酢酸、クエン酸、フラボノイドなどのファイトケミカルから構成されています。
糖質のエネルギー代謝を回すためのビタミンやミネラルが含まれるため、エネルギー代謝がスムーズに行われ、古くから万能薬として使われてきた理由の一つでもあります。
[エネルギー代謝]
・ハチミツを摂取すると、ハチミツに含まれている果糖(フルクトース)はまず小腸から吸収されます。通説では専ら肝臓で代謝されるとされていますが、最近になって小腸・肝臓・腎臓といったいわゆる内臓器官だけでなく、脳、脂肪、筋肉細胞など、内臓器官以外の細胞でも血液内のフルクトースを取り込むことが分かってきました。
多くのフルクトースは小腸で吸収されます。
小腸で吸収されたフルクトースは小腸内でダイレクトにエネルギーに変換されるか、グルコースや乳酸に転換して全身の組織のエネルギー源として供給されます。
フルクトースが小腸内でダイレクトにエネルギーに変換されることを「フルクトリシス」(果糖分解)といいます。
肝臓でフルクトースの代謝が行われるのは、過剰にフルクトースを摂取した場合です。
ハチミツのフルクトースの大半は細胞においてエネルギー代謝としての燃料として利用され、その残りが肝臓と筋肉の糖のストック(グリコーゲン)や乳酸に変換されます。
果糖(フルクトース)が多い甘いものを食べると太るといわれることが多いですが、実際にハチミツのフルクトースを中性脂肪に変換するのは、30%ものエネルギーロスになります。したがって、よほどエネルギーが有り余って、かつ余剰のフルクトースがない限りはフルクトースをわざわざ中性脂肪に変換することはしません。フルクトースが中性脂肪になるのは、超マイナー経路ということです。
・運動時には通常よりも多くのエネルギーを必要とします。通常、筋肉は糖質としてブドウ糖(グルコース)をエネルギーとして直接利用します。しかし、ストレス下では果糖(フルクトース)を直接エネルギー源として利用できます。
実際に果糖(フルクトース)を運動前、あるいは運動時に投与した臨床実験では、そのほとんど(50~100%)が二酸化炭素に変換されています。つまり、果糖(フルクトース)がエネルギー代謝に使用されているのです。もちろん、果糖(フルクトース)が小腸、肝臓や腎臓などでブドウ糖(グルコース)に変換されて、エネルギー代謝に使用されることもこの中には含まれています。
そして運動時には、ブドウ糖(グルコース)だけよりも、ブドウ糖(グルコース)+果糖(フルクトース)のコンビネーションの方が、エネルギー産生量、つまり糖のエネルギー代謝が高くなることが臨床実験で明らかにされています。
参考:自然治癒はハチミツから ハニーフルクトースの実力/崎谷博征、有馬ようこ 著